沖縄県の八重山諸島の石垣島などで生産されている麻織物の総称です。海中に浸して色止めをする海晒しや、杵で布を叩いて光沢や風合いを出す杵叩きをして作ります。

はっきりとした起源は明らかではありませんが、1609年に、琉球王国が現在の鹿児島県全域と宮崎県の南西部にあたる薩摩藩の侵攻を受け服属し、その後、貢納布として八重山上布を納めるようになりました。

人頭税は重い負担になりましたが、厳しく監視されたことにより、八重山上布の技術が向上し、精巧な織物が完成していったといわれています。

薩摩藩により、薩摩上布として江戸などに送られ、全国に流通していったそうです。薩摩上布と呼ばれていたものは、この八重山上布と宮古上布であったといわれています。

1903年に貢納布制度が廃止されると、産業として盛んになり、大きく発展していきました。その後、第二次世界大戦の影響により、生産が途絶えましたが、戦後、復興されました。

現在、伝統技術の保護活動などが活発に行われています。