新潟県長岡市の栃尾地区で生産されている絹織物です。一見すると綿織物のようですが、絹特有の光沢があり、しぶく目立たないのが特徴的です。

新潟県長岡市の栃尾地区の織物の歴史は古く、垂仁天皇(紀元前29年~70年)の皇子が国造となった時代頃から織られ始めたといわれています。

江戸時代には、農家の副業として栃尾地区全域にわたって生産されており、品質の評判もよく、全国的に流通していたそうです。栃尾紬の発展に大きな影響を与えた江戸時代の殖産家である植村角左衛門貴渡(1739年~1822年)が、貴渡神社に栃尾織物の祖として祀られています。

その後、次第に衰退していき、現在、栃尾紬の織元は1社となりました。着物の需要の低下や後継者不足などの問題がありますが、新製品の開発などが積極的に行われています。